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藩政時代の弘前を体感!弘前に残る武家屋敷

旧笹森家住宅歴史を学ぶ
旧笹森家住宅

 こんにちは!Ino_Kです。弘前市はかつては弘前城を中心とする城下町。藩政時代は多くの武家屋敷が現在の弘前公園の中やその周辺に軒を連ねていたそうです。市内にはそんな藩政時代に作られ武士が住んでいたという武家屋敷が「仲町伝統的建造物群保存地区」という場所に残り、保存・公開されています。

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Ino_K

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仲町伝統的建造物群保存地区とは?

仲町伝統的建造物群保存地区
仲町伝統的建造物群保存地区
亀甲門から見た仲町伝統的建造物群保存地区

 仲町伝統的建造物群保存地区は、弘前公園の北側、ちょうど亀甲門(北門)の前にある区域で、藩政時代からの街並みを色濃く残しているエリアです。もともと亀甲門は江戸時代初期に「大手門」として利用されていたため、周辺に侍町が形成されていったようです。その後大手門の機能が弘前公園の南にある追手門に移動したためそちらにも侍町が形成されましたが、明治になり公園内や追手門周辺に官公庁が立ち並ぶようになったため、武家屋敷は取り壊されました。しかし、仲町は中心街から離れていることもあり、藩政時代の町割りや門、茅葺屋根、生垣といった景観が維持され趣のある街並みとなっています。1978(昭和53)年5月31日には、国の重要伝統的建造物群保存地区に指定されています。

保存されている武家屋敷

弘前市仲町伝統的建造物群保存地区の地図
弘前市仲町伝統的建造物群保存地区の地図(© OpenStreetMap contributors)

 仲町伝統的建造物群保存地区では現在、4軒の武家屋敷が保存され、無料で一般公開されています。

旧笹森家住宅(旧弘前藩諸士住宅)

旧笹森家住宅
旧笹森家住宅
  • 保存されている武家屋敷では最古
  • 国の重要文化財指定!

 旧笹森家住宅は、江戸時代中期(1756年)以前に建築されたとされる武家屋敷で、仲町伝統的建造物群保存地区で保存されている建物の中では最古の建築物とされ、国の重要文化財に指定されています。1995(平成7)年に当時の所有者が弘前市に寄贈されたため、付近の土地に移築し藩政時代の間取りに復元しています。中・下級の武士が住んでいたとされていますが、建物の所有者が江戸時代と譲渡時で異なるため当時実際にどのような方が住まれていたのかは不明です。そのため、弘前藩の武士が住んでいた標準的な住宅として「旧弘前藩諸士住宅」という名前で移築復元し公開されています。敷地内には大石武学流のような庭園がありますが、移築復元の際に作られたもので正式な大石武学流庭園とは異なります。

旧笹森家住宅入口
旧笹森家住宅入口
旧笹森家住宅勝手口
旧笹森家住宅勝手口
旧笹森家住宅台所
旧笹森家住宅台所
旧笹森家住宅庭園
旧笹森家住宅庭園
旧笹森家住宅の建材は建築当時のものも
旧笹森家住宅の建材は建築当時のものも

旧伊東家住宅

旧伊藤家住宅
旧伊藤家住宅
  • もともとは藩医の住居なので格式が高い!
  • 青森県の重宝に指定!

 旧伊東家住宅は、19世紀前期に藩医を代々勤めていた伊東家の住宅として建築されたとされる建物で、県の重宝に指定されています。元々は弘前市元長町(弘前裁判所の裏手)にありましたが、仲町地区が1978(昭和53)年に重要伝統的建造物群保存地区に指定された際に弘前市に譲渡され、現地に移築復元が行われ1980(昭和55)年一般公開されています。医師の住居として用いられていたため、床の間の違い棚や透かし彫りがなされた欄間といった格式高い住居空間を有しています。また、中流武士の住居ともよく似た特徴も持ち合わせています。

旧伊東家住宅入口
旧伊東家住宅入口
旧伊東家住宅広間
旧伊東家住宅広間
旧伊東家住宅次の間・座敷
旧伊東家住宅次の間(手前)・座敷(奥)
旧伊東家住宅常居
旧伊東家住宅常居じょい
旧伊東家住宅に残る違い棚
旧伊東家住宅に残る違い棚
透かし彫りがある旧伊東家住宅の欄間
透かし彫りがある旧伊東家住宅の欄間

旧梅田家住宅

旧梅田家住宅
旧梅田家住宅
  • 江戸時代末期に作られた武家屋敷
  • きれいな茅葺き屋根コンパクトな間取り

 旧梅田家住宅は、江戸時代末期の1852(嘉永5)年ごろに建築された武家屋敷です。建築当初は弘前市五十石町ごじっこくまちにありましたが在府町ざいふちょうに移築されていたものを1982(昭和57)年に弘前市へ譲渡され、1985(昭和60)年に現地へ移築・復元し一般公開されています。建物内は建築当時から天井が張られておらず、特徴的な茅葺き屋根を屋内からも見ることができます。内装はとてもシンプルで、狭い住居といった状況からも下級武士の質素な生活を垣間見ることができ、江戸時代末期の建築ながら古風な様式を引き継いでいたこともうかがえる建物となっています。

旧梅田家住宅入口
旧梅田家住宅入口
旧梅田家住宅台所
旧梅田家住宅台所
旧梅田家住宅座敷
旧梅田家住宅座敷
旧梅田家住宅縁側
旧梅田家住宅縁側
旧梅田家住宅の梁組み
旧梅田家住宅の梁組み

旧岩田家住宅

旧岩田家住宅
  • 保存されている武家屋敷では唯一建築当時から移動していない!
  • 県の重宝に指定!

 旧岩田家住宅は、19世紀初期の寛政~文化年間に建てられたとされる武家屋敷で、県重宝に指定されています。仲町伝統的建造物群保存地区に保存されている建物の中では唯一、建築当時から同じ場所で使用されてきた建物となっています。そのため、ほかの建物のように移築による解体が発生しておらず、江戸時代の建材がほぼそのまま使われていたり、過去に使われていた井戸や便所といった建物も残っています。また敷地内にある庭園は、明治時代以前に造営されたとされるもので、明治以降に確立された津軽特有の庭園様式「大石武学流」以前の要素があるとされています。1983(昭和58)年、仲町の景観の保存を推進されていた岩田家13代目当主・岩田夏城さんのご遺志により土地・建物ともに弘前市へ譲渡され、修復工事等が行われたのちに1985(昭和60)年に一般公開されています。

旧岩田家住宅入口
旧岩田家住宅玄関
旧岩田家住宅広間
旧岩田家住宅台所
旧岩田家住宅物置
岩田家13代目当主の故岩田夏城さん
旧岩田家住宅物置の展示品
旧岩田家住宅物置の展示品
旧岩田家住宅物置の展示品
旧岩田家住宅の仏壇跡
旧岩田家住宅庭園
旧岩田家住宅井戸跡

まとめ

旧岩田家住宅前から続く生垣と岩木山

 ここで紹介した公開武家屋敷には基本、管理人さんが常駐しているのでふらっと立ち寄った場合でもわかりやすく建物の解説をしてくださいます!仲町伝統的建造物群保存地区には他にも一般公開されていない武家屋敷が立ち並んでいて、散策すると藩政時代にタイムスリップした気分になることができます。弘前公園に訪れた際は少し足を延ばして、弘前藩にいた武士の息吹を感じてみてはいかがですか?

アクセス・リンク

  • 弘南バス「亀の甲町角」または「亀の甲門前」バス停下車後すぐ
  • 公開時間……10:00~16:00(入館は15:45まで)
  • お問い合わせ先

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